夜明け前に家を出て、コタンの森に着いたのはちょうど
日が昇る直前だった。雪山を30分程登って、食痕のある大木までもう少し。
けたたましいドラミングが聞こえてくる。しかし目当てのクマゲラでは
なかった。
アカゲラくんは新居を物色中かな。
少し離れたところ、雪が窪んだ斜面に枯れ枝を敷き木の陰に隠れ
彼を待つ。30分…1時間…1時間半…。周辺をうろつくとエゾシカの
群れが笹の葉をはんでいた。突然私と目があったので、驚いて斜面を
一気に欠け降りて行った。今日はここまで。ジントニックさんから
聞いていたエゾフクロウのポイントまで下山。上ってくるときに確認済み
だったが暗くて無理だった。いたいた、地上から10m以上の大木の洞にいた。
笑ってる?
雪解けの沢の水のちょっとした水溜りに、エゾサンショウウオの卵塊をみつけた。
親も卵に絡まるように5~6匹。あまり気持ちのいい光景ではないが、
新しい生命が春を告げている。
当初の目標は達成できなかったが、フクロウに会えたからよしとするか。
で、この山の反対側にある石狩川の河畔に。先週いたオジロのヤングは
やはり、新川で見た個体と同じではなかろうか?もう北を目指して
発ったのかも知れない。しかし、ホオジロがキレイな声で春を告げていた。
いい声だね~。
すぐ下の川面に目をやるとコガモの群れの中になにやら見慣れない黒いやつ!
んんんん?バンじゃないの?バンでしょ?バンババン!
クチバシとその上が白いのでこれはオオバンというやつか。もちろん初見。
こんなに小さくてもオオバンとはこれいかに…。
さぁ、お客とのアポまで1時間しかない…早く帰って着替えなきゃ。
もう重たいコートは脱ぎ捨ててっと。
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